ウッウッーウマウマ(゚∀゚)の話つづき。
クリエイター繋がりで見るウッウッーウマウマ(゚∀゚)の元ネタ話・映像編 - HINAGIKU 『らめぇ』
という記事があったので、作画ファンっぽく情報追加してみる。
まず検索する時に渡辺あきお=渡辺明夫は覚えとくと良。
ぽよよんろっく=渡辺あきおというのは有名ではあるが、その師匠が、元東映動画(現東映アニメーション)の伊藤郁子だという話はあまり知られてないと思う。
伊藤郁子は90年代に最も活躍した女性アニメーターの一人で、代表作は「セーラームーンシリーズ」や「魔法使いTai!」、そして自身が11年間アイデアを温めてきた「プリンセスチュチュ」など。確か元々クレイアニメ志望だったのが、恩師に「東映動画で勉強してきなさい」と言われてアニメーターになったはず。(この辺曖昧)
で、なんで渡辺あきおの師匠になったかというと、スタジオ雲雀を辞めてにスタジオを転々としていく中で、 アニメーターを辞めようかと思った時に出会ったとか。詳細は渡辺明夫アートワークスに。
渡辺明夫がキャラデザやった初めてのゲーム「ずっといっしょ」も、
http://www.secondtea.jp/zuttomai.html
>キャラ絵については、とにかく「いけてる絵」であることが大前提で、これだけは譲りませんでした。
>伊○○子さんにお願いしたかったのですが、スケジュールの都合でどうしてもお願いできず、作画監督に予定していた渡辺明夫を起用することになりました。
>彼の初キャラデということで、最初は不安で一杯でした。
と言うことらしい。このゲームWikipediaによれば発売が1998年3月なので、多分魔法使いTai!のOVAかTV版のどちらかの作業とかぶったんだろう。
そういえば、ぽよよんろっくっていうのは12歳で渡辺あきおの妹で、「お兄ちゃんと絵が似てるって、よく言われます」とかいう設定だったはず。今更か。
でこの後はヘタレ作画好きのヨタ話。
これがOPだけど、伊藤郁子キャラに似てるのは意図的なのか。タレ目とか似せるのうまいなあ。
渡辺明夫のOP仕事一覧をmatikaの日記:あきるまでさんがリンクしてたんだけど(記事名が日付なのに注意)、こうして仕事を見てみると、タイミングの取り方が伊藤郁子にすごく似ているように思う。あれだけニッチ層にしかヒットしなさそうな絵柄なのに(「ぷに」っていうのはもう死語なのだろうか)、実際動くとそれほど下品には見えない。ゆったりと柔らかく動く感じ。
編集長メモ: 動画の「先ヅメ」と「後ヅメ」・続き
最近の原画集とか見てると細かくツメ指示が入ってたりするから、一概にこの会社だからこう、とは言えない所もあるんだろうけど、一応参考までに。
東映は後ヅメだけど、先ヅメも結構使ってるように思う。ガイナックスも後ヅメに見える。なんだかんだ言ってベースにテレコムがあるから?
京アニはどちらかと言えば均等割り派かな。
少し後半音ズレがあるけど。
京アニ回も面白かったけど、このOPの雰囲気が再現されてないなぁと昔思ったのはそういう違いもあったんだろうな。
あと某カリスマアニメーターって一人しかいないですよアニメ様。
ツメ指示についてはおぎにゃんと学ぼう!アニメの作り方参照。
伊藤郁子関連だと、このOPとか面白い。
からだの動かし方とか、手足の描き方とか。
そういえばこのアニメ、1クールなのに伊藤郁子と同じく弟子筋にあたる長谷川眞也が交互に総作監やってる変わったアニメだった。おそらく「プリンセスチュチュ」で消耗しきった伊藤郁子用に、総作監の負担が大きくなりがちなJCの方で配慮したんじゃないだろうか。
観てた時、長谷川眞也も絵柄は似せられるものの、流石に芝居の巧さまでは追いつけなかったように思った。伊藤回の方がキャラの芝居が要所要所で細かい印象があったためだ。長谷川眞也はエロティックでムードのある動きは巧いけど、渡辺明夫の方が女の子の可愛いと思える仕草が、ぶっちゃけ萌える仕草(というか芝居)を描くのは上かなあ、と思う。ずっといっしょOPの最後「さーよーならーね!」のところとか地味に凄いと思う。まあ単純に両者の好みの差なのかもしれない。
あとウッーウッーウマウマ(゚∀゚)の動画がなんで違和感があるのか分かった。
これがよく元ネタにされてる動画。
画面左手に腰を振るときは5コマなのに、右手に振るときは6コマと7コマを繰り返してる。道理でタイミングが合わないわけだ。
あと流石にオバケをトレスしてる人はあんまいないなー。
2008.02.21 | Comments(2) | Trackback(0) | アニメ・アニメーション
