初体験は地元でした
先週の土曜日、袴を買いに行くという先輩に城端観光に誘われた。
ということで、「そのついで」にtruetearsの聖地巡礼に行ってきた。
まあ先輩もオタクだけど。
この人は普段から和服で過ごしている趣味人(院生)で、城端の行きつけの呉服屋でちょくちょく服を買い揃えているそうで、今回のためにTAで少しずつ金を貯めていた。といっても生地から選んでオーダーメイドで、一腰、または一具2万円。スーツでも買うと考えれば、そんなに高くはない値段か。
前日先輩の研究室の飲み会があり(もちろんまだ学部生な自分とは関係が無い)、朝寝坊する。時間ギリギリまで粘るため最短コースを走る。浅野川沿いのそのルートは途中から自分の知らないルートに入る。今まで旧ダイエー前を走ってた自分。
結局間に合わず一時間ほど金沢駅で過ごすことに。周りにあるのがフォーラスぐらいだけど、もちろん空いてない。むろん構内の百番街も。とりあえず構内に入る。
先輩一押しの北陸おでかけパスを使っていく。北陸エリア内の普通列車が乗り放題な乗車券。一枚2000円。本当は余った先輩の青春18きっぷを安く買いとるつもりだったが期間を過ぎていたため使えず。
前日結構飲んだ先輩、軽いものが食いたいと立ち食いそばへ向かう。
とその前に売店へ。道中読む本でも買うのかと思いきや時刻表(ポケット版600円)を買う。「まだ今月の時刻表買ってなくてさ」今月のって毎月買ってんですか。
そして向かう立ち食いそば屋。前日一升は飲んだ先輩はそばを注文。なかなか日本酒を飲みなれないであろう4年生の処理に回された自分も五合ほど飲んでたので重いものは食べたくない。おまけに金もない。うどんを注文。あれ先輩掻き揚げ入れるんですか?
ちなみにもちろんここまで先輩は和服。一番良い羽織を羽織ってきてるとのこと。古着で2万。本当なら10万以上するそうだ。羽織を羽織るって語感は良いのに変換すると妙な感じ。
時刻表を確認しつつたわいも無いことを話しながら30分ほど過ごす。どうやらこの後もまた高岡でしばらく暇をつぶさねばならないようだ。ほんの数分の差がこうも響いてくるとは。
電車到着。車両と車両の繋ぎ目のドアの近くの席(よく優先席があるところ。ちなみに今回はなかった)に座る。思ったより人がいる。普通に土曜日だしな。
この路線に乗ったのは、昔突然普通列車で大阪に行こうとしたときに間違って富山駅に行ってしまって以来。たまたま人を待っていた元タクシーの運ちゃんと一晩中話してたっけ。
しかし津幡駅に着いたところで自分の記憶力のなさに愕然とする。こんなところ停まったのだろうか。いや普通列車なのだから停まったに違いないのだが。全然鉄道に詳しくないので七尾線の印象しかない。いったいあの時はどこを見ていたのだろう。
列車は倶利伽羅駅を経て石動駅へ。今後この駅の読み方はオタクの常識になるに違いないと二人で話す。今打ってたらIMEでもきちんと変換できて感動。
福岡駅、西高岡駅と来て高岡駅に到着。ちなみに全国に福岡という地名のついた場所はいくつかあるが、福岡駅はここだけ。先輩によればJR内で同じ駅名はつけられないらしい。だから「博多駅」なんだとか。つまりはそれだけこの路線が旧いものだってことか
高岡で城端線に乗り換え。といってもまだ発車まで30分ある。喉が渇いたとコーヒーを買う先輩。散々飲んだ飲んだ言ってるわりには胃は大丈夫なんですか? おとなしく飲むヨーグルトを買う私。乳酸菌摂取。
ハットリくん列車じゃないのでガッカリする先輩。時間を確認してない上、一日一本では当たらないのも詮無いですよ。
車内に入り二人とも迷わず対面式のシートに向かう二人。どちらも根はオタクなのでプライベートエリアは狭いのだ。乗客はほとんどいなくて半ば貸切状態。唯一いた女の子二人連れを見てオタクに違いないと主張する私。道行く人が皆オタクに見える。コミケ時に初めて山手線に乗ったとき、未知行く人が皆オタクに見えたことを思い出す。いや普通に学生だろうと先輩に流される。もう10時近いのに肌寒いうえ、和服のせいかトイレに立つ先輩。城端線はディーゼル車なので、トイレは運行中でないと使えないそうだ、仕方ないと外に探しに行く。
車内にて先輩を待つ。当日天気はあいにくの曇り。いわゆる鉛色の空というやつだ。しかしtrue tearsの巡礼ならばむしろ妥当なのかもしれない。劇中ではこの「今にも落ちてきそうな鉛色の空」が非常に上手く再現されていたと思う。北陸に住んでる身としては馴染みの光景が出てきて嬉しかった。暗く沈んだ空、荒れ狂う日本海、しっとりと水分を含んだ重い雪と出てきたので、出来ればあの轟音と共に降り続ける激しい落雷も再現して欲しかったな、などと思いながらぼうっと空を眺めて待つ。
発車時刻まで残り10分5分と迫り、ちらほらと乗客も増える中、未だ帰ってこない先輩。もしかして何かあったのか?
場合によっては降りなければならないと思っていたところにようやく到着。どうやらいったん改札を出てトイレを探していたため遅くなった模様。あと3分だった。危ない。
そんなこんなで汽車は高岡駅を出発。一路城端へ。
そういえばこの汽車という呼び方、能登ではお年寄りだけではなく若い人もよく使う。中学2年まで名古屋で暮らしていた自分には旧い呼び方がまだ残ってるのかといまいち馴染めなかったけど、ディーゼル車ということを考えれば電車じゃ違和感があるのもうなずける。そういえば高校時代汽車と呼んでいた友人は能登鉄道を利用する奥能登の人だった。よく見たら、ちゃんとWikipediaにも載ってるし。
城端駅まで12駅。終点なので結構かかる。流れる景色を見て過ごす。最初の方の適度な寂れ具合は中能登のあたりに似ている。先に進むにつれ次第に民家と民家の間が広くなっていき、よく見ていた光景に近づく。本当に七尾線に乗っているようだ。
福光駅を通りすぎたとき、今更ながら城端がもりの里から山を越えてすぐだということに気が付く。車があれば福光インター走ってすぐなんだな。免許無いけど。
城端駅に近づくにつれ、見慣れた人々がちらほら増えはじめる。今度こそ間違うはずは無い。否、むしろ見間違いなどさせるはずがない。それほどのオーラ。オタクだ。
真のオタクは足る者、その全身、表情、服装、そして挙動の端々からオタクオーラが漂っているのだ。これこそオタクのをオタクたらしめんとする情念の表れであり、オタクであることの確固たる証なのだ。くだらないと思いつつも、飲んだまま寝てしまい風呂に入れず、ぼさぼさの頭を隠すためのニット帽(磯光雄の影響大)に、よれよれのジャンパーとジーンズで同じくオタクオーラ全開の私。「絶望した!」
かくして汽車は城端駅へと到着するのでした。
そして城端駅で私たちを待ち受けていた驚くべき光景とは……
次回に続く。
2008.04.15 | Comments(2) | Trackback(0) | 日々のつれづれ
