ブラックボックス
物理やっているのに何故か回路の勉強をしている。
いやまあ物理でも必須の知識なんだけど、何故物理で勉強するのかっていうと、飽くまで実験に使うからなんだよね。
だからどちらかというと講義内容も、その回路を用いて何の物理現象を調べるか、という所に力点が置かれていることが多い。でも、そこに少し拘りすぎてる内容で、知っておくべき電子回路の基礎知識そのものについて見通しが全くつかない。何をどう覚えればいいのか良くわからないんで自主勉強がいるというわけ。
んで勉強してるんだけど、見たことない微分方程式の解き方がイマイチ腑に落ちなくて、結局その理解にすごく時間を使ってしまった。
わからない数式や概念をとりあえず丸暗記して進むって、特に理系だと大事だよなあ。学部に○年いるのに今更だけどさ。
正確にいうと、自分がどこからどこまで理解したいのかをはっきりさせておくことが重要ってことなんだけど、色々知りたがりというか、気になってしょうがないタチな自分にとっては、これを我慢するのが辛いときもある。
それでワリくったことも結構あったりする。
だけども、世の中難しいことって山ほどあって、何千年もの人類の歴史の中で生まれてきた無数の天才が残した、凡人には理解するのに何年もかかる考えがいくつもあるわけで、そんなのに一々構ってちゃ自分の知りたいことが見えなくなってしまう。
中学まではそういうことって中々気づきにくかったりするけど、高校や、とりわけ大学に入ってから嫌と言うほど気づかされてしまう。
二次方程式の解の公式なんて、ギリギリ記憶力がピークな中学の時に覚えないと、あらゆる理系分野で当たり前に出てくるのに。廃止すべきってのは確か曽野綾子が言い出したんだよな。新聞の連載見るたびに思い出す。
最初の話に戻ると、工学と物理で同じ電磁気の話をしてるはずなのに、やたら覚える内容違ったりするし。
オームの法則を使って抵抗測って回路作るのが工学で、オームの法則がどんな条件で成り立つか調べるのが物理で、その時出てくる微分方程式の解き方は数学の話。
まあ実際に測って見ると、そのブラックボックスが致命的だったりすることが当たり前だったりするけどもね。
分からないものは分からないでいるのは大事だけど、分からないことを、「分からない」と知っておくこともまた大事。
2007.10.17 | Comments(0) | Trackback(0) | その他もろもろ
