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年末を迎えて

今は実家にいる。実家ではネット環境がないので図書館で更新。
図書館も今日で最後らしいので、これが今年最後の更新になる。



アニメに関しては、今年も色んなことがあって、今年の10大ニュースとしてまとめてたりするのもいくつか見掛ける。

今年は取り分けスキャンダラスなニュースが多かったので、大抵はそういうものが中心になっているのだけど、グレンラガン・電脳コイルという作品が、あれほどのクオリティを保って放送されたこと自体が自分の中では十分ニュース足りうると思っているのだけど、そういう人は少ないのだろうか。

自分はグレン・コイル共に面白くはあったけれど、トータルでみればストーリー構成の歪さも目立ち(一話と最終話は理解できるけど、その過程のドラマが納得いかなかった)深夜でやってもよい作品だったという風にも考えてしまった。
単に自分が面白いだけでなく普段アニメを観ない人にもアニメの面白さをもう一度伝えられる作品になるんじゃないかと自分で勝手に思っていたせいもあって、少しショックであった。

mixi問題に関しては、皆は取締役の解任、ということで問題にしているけれど、自分としては「赤井孝美」という人間がガイナからいなくなることが象徴的だと思っている。
ガイナ初期からのメンバーにしてゲーム会社としてのガイナの中心人物がいなくなることが、これからのガイナックスの方向性にどう影響するか、ということが気にかかる。

さらにこの影響でグレンラガンの制作ブログも荒らされたが、大つか氏の丁寧な対応で次第に収束したことも見逃せない。森田宏幸のブログの炎上などもあったし、これからのネットとアニメ業界の付き合い方を考える上では重要な事例かもしれない。

らきすたのヤマカン降板はこれとは少し事情が違っていて、結局何故降板したのかの理由は明らかになっていない。
それに加えてハルヒ当時は自分も掲示板に書き込んだりしていて、初監督作品としてDVDを楽しみにしていたのでガックリきた。
また一緒に自分が京アニで期待しているスタッフが抜けたらしいということも衝撃だった。ハルヒ2期はどうなるのだろう。

2クール目に入って迷走しながらも楽しんで見ていたギアスが、次シリーズがあることは知っていたもののまさか一年も引っ張られるとは思わなかった。
しかも代わりが黒田洋介脚本のガンダム。DVD-BOXを買ったせいもあってリヴァイアス以来のファンとしては複雑な思いだ。

今年も色々な業界の方が亡くなったが、とりわけ逢坂浩司氏の死は、小学生からリアルタイムで観ていたアニメのメインスタッフだったので堪えた。
90年代のアニメを支えた旧サンライズ2スタ。
その流れを受け継ぐボンズには、もう後藤雅巳も佐野浩敏も逢坂浩司もいないのである。

スクールデイズやこどものじかん、ひぐらし2期といった放送中止問題は自分はそんなに気にしていなかったりしている。
ひぐらしなんかは1期を見た時点で、沼田誠也の作画は面白いけども、逆に面白すぎて竜騎士07がやり過ぎなくらいに込めたメッセージ性がかなり減っている印象があったから、危ないとは思っていたし。

一アニメファンの感想としては、暴走、といわれるほど面白いことが出来る実力を持つ若手アニメーターがここ数年一気に出てきた印象があるけど、そのパワーが作品の魅力に直接繋がることとはまた別問題だ、ということも同時にはっきりした年だった。確実に演出の数も足りなくなっている中、若手の中で演出転向する人もちらほらいたりしていて、アニメの出来を作画・演出に求めるなら、その辺りがうまく行くと面白い作品が出てくるのではないか、と思う。

声優なんかは自分はそれ程語れないけど、個人的な印象では2006年ヒットした「銀魂」「ハルヒ」あたりでメインだった声優が、意外なところで名前を見かけるようになった印象がある。特に阪口大助とか小野大輔とか。
グレンラガンとコイルは声優が割と鉄板だったから、来年はガンダム00の声優なんかがブレイクするんだろうか。釘宮病はそろそろ落ち着くかな、と思っていたらゼロの使い魔の3期が。シャナは3期もやるんだろうしハヤテが2年目あるかどうか次第でまだまだ続くのかも。



来年期待のアニメは、まずポニョとスカイクロラ。
特にポニョは、宮崎駿に再び活力を与えたという点だけでもゲド戦記は価値があった、と思える作品になってほしい(笑
あと舛成孝二の劇場(?)作品はいつ発表されるのかも気になる。
TVでは、まずマクロスFだろうか。
巷の噂では次の土6がギアス二期ってなってるけど、自分はマクロスじゃないかなあと思っている。悔しいけど。
PVはカッコいいけど、今回がキスダムとは違うスタジオだとしても(どうやらスタジオによってかなり状況に差があるらしい)、全体としてサテライトが体力無いのは間違いないと思うので、ノエインとは違って総合的なクオリティ(顔の安定とか)が求められる作品で2クール持つのかどうかが評価の分かれ目になるんじゃないだろうか。
河森作品はストーリーが陳腐過ぎるなんて話も聞くけど、逆に言えば一般にも受け入れられやすいスタンダードさ「も」持つとも言えるし、自分は問題ないので、現在のアニメの逆境を蹴飛ばせるほどの作品になればいいと思うのだけど。

あと1月新番では北陸のアニメファンとしてtruetearsが気になったり。
でもこちらでは放送されず。こういう時こそ地元マンセーパワーを発揮してくれれば良いのに。



色々書いたけど、とにかく来年も面白いアニメが観られますように。というか観たい。

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2007.12.27 | Comments(3) | Trackback(0) | アニメ・アニメーション

水曜日分

あの後何も書かなかったけども、湯川・朝永展は無事に終了。
この企画は京大から始まって色々な大学が持ち回りでやっていたそうで、どうやら金大で最後になるらしい。
足かけ二年やっていたのも湯川と朝永の生年日が一年ずれているからだそうな。
他に民間の施設で少しやるそうだけど、大学が中心となるのはウチが最後。

この規模の資料が集まるのは当分無いそうなので、そういう意味では参加できて良かった。

全然書いてないけど、先週の水・木と二晩かけて、湯川・朝永先生に実際にあった方(物理の人)の話を聞いた。
朝永の家はどんどんモノを捨てる家だったらしく資料がそれ程残ってるわけではないそうだけど、大して湯川は「研究したことはきちんと形として残しておかないと意味が無い」というスタンスだったそうなのでかなり資料が残っている。本人もメモを相当残していて、研究室での毎日のミーティングの議題や参加者、果ては質問者・質問事項まで残っているそうな。

あと、どちらも物理ばかりやっていたため、元々戦争にはさほど興味は無かったらしい。どちらも軍事研究には携わっているし。

朝永は東京大空襲に遭い家族ともども逃げ惑い、戦後も燃え残った施設に家族ともども住み込んでそこに研究室を作った。
珍しいことではないようで、戦後4~5年は構内でそういう人を見かけたという。

湯川は末の弟が戦争で亡くなった。戦中はその知らせを受けることはなく、戦後になって帰ってきた他の兵隊に聞いたそうだ。

こうしたことが戦争反対に力を注ぐきっかけになったのだろう、と話していた。

元々戦争反対の立場だと思っていたので驚いた。
時代の雰囲気に取り込まれていたということだろうか。

2007.12.27 | Comments(0) | Trackback(0) | 日々のつれづれ

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エンジニア見習い。ブログ再始動中。

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