久しぶりにアニメの話
録画してあったガンダム00第21話「滅びの道」を観る。
久しぶりに観たガンダム。最後に見たのは千和声の巨乳娘が酷い目に遭う話。
現代の人間社会においては、両足付随よりも手が使えないほうが大変だと思う。手を使った作業の重要性が大きいし。「絵」としてみりゃそう対して変わらないというか、車椅子や杖歩きは描く労力やそもそもキャラを動かしづらくなるから避けたというのもあるんだろうか。水島精二だし。あんな感じに手首から先を失うキャラってオタクジャンルの中では、自閉症少女や車椅子少女よりはマイナーだと思うけど、実際問題相当不便だよなあ。そういう物事を扱う必然性というか、必然性がない暴力を描くシーンではあったんだけども。
閑話休題。
で、それ以来時間忘れててみてなかったので、色々新キャラや新MSが出てきて驚く。こんなに話進むアニメだったっけこれ?(笑
1クール過ぎても一向に話が進む気配が無いから、折り返してからはホント飛び飛びで観てた。ようやく刹那・F・セイエイとロックオン・ストラトスの顔と名前が一致したぐらい。あとスメラギさん。
今日観た限りではようやく連合軍…といってもいくつかあるんだっけか? それら地球の各国家がガンダムに対抗できる技術を持ってフルボッコにされないようになってたし、ずっと古谷徹声の参謀を連れてた謎の男が、ソレスタルビーイングの中枢コンピュータみたいなのを占拠したり、記者やってた姉ちゃんがいつの間にか殺されてたりと着実に話は進んでいる感じ。刹那は相変わらず姫さまの色香に惑わされてるけど。そういえば姫さまどうなった!?
バカップルは序盤から各人の妄想の中で殺されまくったりと報われないフラグが経ってたけど、これからどうなるんだろうか。弟が姉の意思を継ぐとか? だとしたら第2シーズンは3年後とかになるのか?
このアニメ、多分土6史上一番撮影や特殊効果が凝ってるアニメだと思うんだけど、その中でも今週は特に各種カメラワークやエフェクトにこだわりが見られた。ラストの戦闘シーンとか、カットごとに複雑なPANついてたし。ただでさえ線の多いメカばかりで、原画も20人ぐらいいるのに、よくやるなあ。副監督3人と撮影監督に補佐がついてるのは伊達じゃないということか。まあコンテも3人いたけど。ただその内の一人(ヤマトナオミチ)がちゃんと演出処理もこなしてるのは流石。ガンダムはなるべくコンテ・処理ちゃんと同じ人が担当するようにしていて、やっぱりその方が演出意図を隅々まで伝えやすいんだろうな。とか思ったり。
最後にギアスR2のCMが入ったんだけど、爆発とかのエフェクトや各種ナイトメアはよく動く感じだけど、全体的な画面のゴージャス感というか、密度はガンダムのほうが勝ってるかな、と思う。画面が少し薄っぺらく見えてしまう。どちらもガイナ見たくここ一番の話数に戦力集中というよりは、全体的な底上げでクオリティを保つタイプなので、結局撮影や特殊効果の差だろう。
ゼーガペイン見ても思ったけど、こういう効果を丁寧にいれることで、やっぱり画面の密度って全然違ってくる。ハイビジョンになって画面が大きくなるとなおさら。
作画ファンとかとかで「撮影で見せるアニメは邪道」とか主張する人がいる。そりゃあポケモンチェックに引っかかったための修正とかは自分も嫌だけど、かといってそれが無く上手い作画だけで成り立つのが本当のアニメだとかいうのも違うと思う。インタビューとか見てると、エフェクトいれたり、デジタルならではのカメラワークを踏まえてレイアウト切ったりタイムシートつけたりしてる人も結構いるみたいだし。これからアニメーターだけじゃなく、作画ファンもアフターエフェクトの知識必須とかなってくるのかもしれない。そこまでやるなら何か作品作れよって話だけど。
でも残念ながら、一話ごとの話の密度と引きの上手さは絶対的にギアスのほうが上なんだよなあ。
ガンダムもようやく次が楽しみになってきた感じだけど、正直このペースは第1シーズンと第2シーズン、二回最終回が必要なアニメのものじゃないよ。そういう作り方は圧倒的にギアスのほうに軍配が上がる。普通に全52話だったらもうちょっと落ち着いて観られるのに。
アニメ誌に載ってるメインスタッフを見る限りでは、ギアスR2は大河内一楼が全話脚本やるっぽい。吉野弘幸がマクロスにいっちゃったからキャラの動かし方の選択肢は減るかもしれないけど、もともと谷口悟朗は脚本家は単独の方が好きだし、あれだけの風呂敷を畳むんだから、かえって一人のほうが破綻が起きなくていいかも。
あとはガンソードみたく、話の収まりは良いけど、それでストーリーのドライブ感が削がれないって感じになるといいな。
2008.03.03 | Comments(0) | Trackback(0) | アニメ・アニメーション
