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ヤマト運輸さんに無理して今日運んでもらう

そして明日はテスト。

倉本 倉田の蔵出し倉本 倉田の蔵出し
(2008/07/08)
倉田英之

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 この本は、世間でいうところ、いわゆるオタクという種に属するある男のエッセイ集である。
彼のような男、最近では女性も増えてきたが、そのような人種は世界中どこにでもいるし、ましてやオタク大国日本に住む我々にとって、そのような人種はたとえあなたがお近づきになりたいと思わなくても、存在としては非常に馴染み深いものに違いない。
さらに昨今のオタクブームを経て、彼らの生態や生き様を描いた本は、巷を探せばいくらでも出てくる。

 しかし、しかしだ。
 かつてこれほどまでに本をDVDを、エロゲーを、二次元(または擬似三次元)を愛した漢がいただろうか。


 同じDVDを19枚、シリーズを通しては49枚も買い漁り、
 本を愛し、本に人生を捧げることを決意し、
 抱き枕とフィギュアとアイドルDVDに囲まれ、「女は紙かjpgで十分」だと言い切る。

 なぜこのような所業を為すことが出来るのか。

……答えは唯一つ。彼が倉田英之だからだ。



……だめだもうこんな中二病文章続かねぇ。



 もうこれはオタキング認定でいんじゃね?先代はご隠居なされたし。それくらいのインパクト。
だって表紙からありえん。いやこれくらいの猛者は普通にいる、というかそれが身の回りにいる自分もどうかと思うが、流石に毎日3枚DVDは買わねえ。というかDVDBOXは一枚換算ですかそうですか。
「女は紙かjpgに限る」とかいいつつ巻末でインタビュアーやってる本田透氏とかに比べれば遥かに出会いというか可能性というか分岐点はあったんじゃないか、そういう意味では最後の「おたく」遺伝子、世に言うバブル世代の末裔であり、なおかつ現代のオタク跋扈の時代にまで適応したスーパーオタク人なんじゃないかと思った次第。そういう意味でも正当な後継者。
今の若人にとっての理想のオタク像、理想のオタク生活を体現している。脚本家としてもここ数年軒並みヒット作を連発してるし(ガンソード以外)、これはオタク勝ち組じゃね?とはいってもDVD集め始めたの案外最近の話だったり、抱き枕とかフィギュアも本当に最近買い始めたようなので、案外割りと純粋な本オタク的な流れで来たのが、2000年以降のオタクムーヴメントの中でそのポテンシャルが開花し、ただでさえ高かった物欲レベルが跳ね上がった……いやその前も普通にモノ買ってるよねこの人。毎年ボーナスが全部トんでるわけで。しかも仕事も毎年増えてるっぽいのに。単純に使えるお金が増えてきたから?やはり勝ち組。

 しかしさりげなく文章の端々にこれまでの人生での苦労というか、黒い過去的なものもあって、そういう意味でも読み応えは十二分であります。最初のページから意味深だったし。自分のイタイ過去を語るというオタククリエイターは、イマドキ校庭の隅に開いた穴から出てくるアリンコぐらいたくさんいるのですが、ネタと変人・変態まみれの作品の中にしばしば垣間見える、フィクションからの影響だけでは説明しきれないほど濃厚な瞑(くら)いキャラクターの感情や展開に、天井にまで届くほど積み上げられた本とDVDとエロゲーの山の奥に、いったい何が隠されているのだろうかとずっと疑問に思っていたが、この本で少しばかりだがその秘められし一面を垣間見ることができた。
ここまで他人の作ったものに埋没する由緒正しきオタクであり、その膨大な知識量を生かして大量にネタを投入して作品を作っているのにも関わらず、出来た作品はもちろんネタも大いに入っているものの、同時に非常に独自性の強い、何年も語り継がれるほどの真の作品足りうる強度を持っていることが不思議でしょうがなかったのだが、やはりそういう人は経験値においても並々ならぬものを持っているんだな、ということを今更ながら実感した。
ここまで物欲にまみれているだけでも十分経験値あるだろ、なんて人もいるかもしれないが、単純に金を使う、ってだけならゲイツやら孫やらロックフェラーやらアラブの石油王やらの方が全然上なわけで、というか我らが倉田英之も所詮一平民に過ぎないのだから、それが作品の竜骨足りうる経験値として利用できるか、というと難しいと思うのだ。同じ平民レベルでさえこういう人、というかこういう部屋は20年前、それこそ宮崎勤のころにはおたくの部屋として一般的だったわけで。まあこの本読めば真に倉田英之がただもんでないことが分かる、そんな本です。





話はずれるが、割と倉田さん庵野監督に似てるような気がする。なんとなくだけど。
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2008.07.11 | Comments(0) | Trackback(0) |

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