90年代と00年代
「失われた10年~Lost Generation?」
「失われた10年~Lost Generation Part2」
たまたま見つけた文化系トークラジオLifeというラジオのまとめ記事
鈴木:運命って若い人たちの間でキーワードになっていて、それは、自分の今の状況を「仕方ない」って受け容れるには、すごくいい装置なんですよね。スピリチュアルとか、オカルトものって、前世とかオーラとか持ち出されると納得しちゃうじゃないですか。でも、納得してちゃだめなんだ、っていうのがセカイ系とか古谷実。それはきっと、庵野監督がエヴァンゲリオンでやろうとしてできなかったことなんですよね。庵野はオタクの自閉から飛び出て外に出ろって言ったんだけど、通じなかった。で、いつの間にかその中で組み合わせを変えて楽しめるようになっていた、っていうのが、東浩紀さんの「動物化するポストモダン」の骨子ですよね。
でも、その組み替えの遊びの中から、どうしても失いたくないものを見つけてしまったとき、人はやっと運命と向き合うことができるようになる。それを「成長」って呼んでるんだと思うんです。だから村上春樹が成長だって思って「海辺のカフカ」の中で提示したものとは違うんだけど、でも若い子たちも成長したいと思ってるんだと思う。
90年代~00年代の変化で自分がつかめてなかった部分が書かれていて衝撃を受けた。
>でも、その組み替えの遊びの中から、どうしても失いたくないものを見つけてしまったとき、人はやっと運命と向き合うことができるようになる。それを「成長」って呼んでるんだと思うんです。
このあたり
そもそも庵野監督自体が友達たくさんいるから言える、たとえ出来ないことがたくさんあってもその足りない部分を支えてくれる人がいるんだ、と思っている。新ヱヴァでも友情パワー集めまくっているわけで。
コミュニケーションが必要だって言ってる人ってしばしばその人自身わりと人脈持ってたりして、そのあたり本当にコミュニケーションを欲している人に言葉がきちんと伝わらないという問題があるような気がする。
ともあれ90年代の文化についてこれほど広範囲に語っている文章って最近見なかったし、ポッドキャストもやってるようなのでこれから聴いていこうと思う。
2009.08.08 | Comments(0) | Trackback(0) | 覚え書きいろいろ
