「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」のこと
こうしてまとまった文章の記事を書くのは何年ぶりだろうか。思いの外長文になったので、ブログを立ち上げることにした。
なんやかんやで帰宅後が忙しくなり、秋アニメから新番にかけて録画番組を消化できないでいる。
せっかくの休日なので、溜まっていた録画の中でも長めのものを消化しようと、大晦日にやっていた劇場版アイドルマスター輝きの向こう側へを観ていたのだけど、昨今色々なことが有り過ぎたせいもあるのか、劇場で観た時から大分印象が変わってみえた。
当時はTVシリーズで一通りのドラマは描き切って、その盛り上がりを受けたファンムービー的な印象で、それはそれで面白かったんだけど、改めて見るとこんなに丁寧に描写積んでたのか、という驚きがあった。春香がリーダーとしての在り方に悩む所、美希や千早に相談するところや可奈と電話するシーン、TVから非常に精神的に成長した上でのドラマが繊細かつ丁寧に描かれていて良いし、「輝きの向こう側へ」という言葉など今振り返るとシンデレラガールズへ繋がるものを感じる。
春香は特にTV23~24話で765プロ全員で一緒にやっていきたい思いと、自分のアイドルになりたい気持ちの再確認の2つがクローズアップされていたわけだけど、同じく複数話を跨いで取り扱われ、20話で自分の歌を待つ弟の笑顔、歌うのが大好きだった幼い頃の気持ちを取り戻した千早に比べると、描かれた天海春香という人物の根幹、アイドル像は少し焦点が定まっていない感じがあって、デレマス観てた時なんかもそう言えばあそこ勿体無かったな、と思い返していたのだけれど、劇場版でアリーナで可奈やメンバーに向かって話した、765プロのメンバーや今まで出会った人々の全部で自分はあるんだ、それが天海春香なんだ、っていうのに凄く納得がいって。
TVで描かれた2つの気持ちっていうのは春香にとってイコールであって、765プロや出会った人々との想いの積み重ねの先にあるのが春香にとってのアイドルなんだ、って劇場版で明確に示されたのかなと。
自身の想いをリーダーとして皆の前で語った後、泣いてしまう春香の描写も、顔や涙、声も無く、ただ背中の震えのみ映していて、春香の背負っていたプレッシャーの重さを感じさせる。最後の伊織の転びそうになっても支えてあげるという台詞でシーンを締めるのも心にしみる。
伊織は春香が志保と対立するシーンで仲裁するシーンとか、TVシリーズより一層メンバーを裏でしっかり支えている雰囲気があって良かった。
で、一つ感じたのが、「春香がアリーナで言ったようなことを、SMAP×SMAPでキムタクが言えば良かったんじゃないか」ということ。多分天海春香というアイドルは、現実世界でいうところの、あの生放送の直前までの木村拓哉のようなものだったんだろうなあ、と、今更ながらしみじみと思ってしまうのでありました。
余談ですが、エンド・クレジットを再度みると、監督脚本キャラクターデザイン総作画監督絵コンテ演出作画監督原画で錦織敦史さんの名前があって、もう驚異としか言いようがないですね……
2016.02.07 | Comments(0) | Trackback(0) | アニメ・アニメーション
